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コラム

フケとは

 

頭皮で目立つ白いもの、気にされている方も意外と多いですが、それはフケと言われている頭皮の角質です。

人の皮膚は頭皮も含めておよそ1か月ごとに、新しい皮膚と古い皮膚の入れ替わりのためのターンオーバーを行っています。この時に古い皮膚は下から新しい皮膚に押しだされ体から離れます。この時の古い皮膚がフケと呼ばれるものとなります。

通常のターンオーバーでは小さな角質となって剥がれていきますので、普段の洗髪で洗い流され、特に目立つ事はありません。

しかし、気になるという方のフケは通常のフケよりも量が多かったり、大きかったりしています。この状態に心当たりのある方は、頭皮のケアの為に何か始めてあげると良いかもしれません。

 

例えば、過度な洗髪や洗浄力の強いシャンプー剤によって皮脂が必要以上に落とされることにより、頭皮は潤いがなく乾燥した状態になり、免疫力が低下する為、ターンオーバーのリズムが早まって未熟な角質細胞まで剥がれ落ちるようになります。この時フケの量は増え、パラパラとした白い粉のようなものが目立ち始めてしまいます。これは「乾燥フケ」と呼ばれるもので、過度な乾燥が続いてしまうために発生するものです。

この場合の原因の例としては、ストレスや睡眠不足やビタミンの不足等があります。それらは血行不良や新陳代謝の低下につながってしまい、頭皮の再生に必要な栄養の低下にも繋がってしまい、頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。

また、シャンプーの成分自体が油分を取り過ぎてしまうものであれば、頭皮の皮脂も過剰に取られてしまう為、頭皮はとても乾燥しやすくなってしまいます。

そのような時は、生活習慣を見直してみたり、自分の頭皮に合ったシャンプー剤に変えてみたりすると良いかと思います。カラーリングやパーマをする方も頭皮に負担をかける為、できるだけケアをしてあげることが大切です。

 

また、フケが粉のようではなく大きな塊として剥がれているようであれば、原因は変わってきます。

例えば、洗浄がしっかり行えておらず皮脂が過剰にある場合は、地肌が刺激を受けターンオーバーが乱れて大量のふけが発生します。そして、取り切れていない皮脂の酸化が進み、ほこりや汚れを吸着し、古い角質とまざりあった結果、大きなベトベトしたフケとなります。これは「脂性フケ」と呼ばれており、余分な皮脂が皮膚の表面上に残っている状態が続いてしまうと発生してしまいます。

この場合の原因の例としては、普段使っているシャンプーの洗浄力が過度に弱かったり、使っているスタイリング剤を洗髪でしっかり洗えておらず頭皮に皮脂が残りやすくなってしまう事などがあります。

また、ゴシゴシ洗いすぎてしまう事も頭皮の乾燥がつよまり皮脂の過剰分泌を招くことに繋がってしまいます。食生活においても、脂っこい食事が多いと毛穴からの皮脂の分泌が増え、ストレス等は自律神経のバランスを乱すため人によっては皮脂の過剰分泌に繋がる可能性もあります。

このような時も、頭皮が乾燥している時と同様に、生活習慣を変えてみたり、自分に合ったシャンプー剤に変えてみると良いかと思います。過剰に分泌した皮脂はにおいの原因にも繋がってしまいますので、においが気になる方も頭皮の改善に向けて同様に取り組んでみると良いかと思います。

頭皮の皮脂を取り除けば脂性フケやにおいの改善につながり、同時に保湿もしてあげることで、予防にも繋がります。

 

このように頭皮のフケのトラブルが起きても解決の手段もたくさんあるので、気になった時は今の状態から見直してみると良いかもしれません。

また、男女ともに成長期の10~14歳ごろにかけて皮脂の分泌量が増え、男性は60歳代ごろまで皮脂の分泌量が多く、女性は30歳代まで皮脂の分泌量が多い状態が続いていきます。この時が特に「脂性フケ」が多くなる時期となります。
それ以降は皮脂量が減少していき、逆に肌が乾燥しがちに変わってくるため「乾性フケ」が多くなる時期となります。

フケのタイプや発生のしやすさは、年齢や性別、季節によっても多少異なりますので、その時その時で状態を見直してみることも大切です。

 

 

 

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